思い立ったら吉日旅 第2弾 京都編
皆さん、ごきげんよう。
「思い立ったら吉日旅 第2弾 京都編」(第1弾は福山編)でございます。
6月中旬に、たまたま関西方面(ぼやかしておりますが、T塚です、ハイ…)に行く用事があり、日中時間ができましたので、ちょっと足を延ばして東寺の麗しい仏様達に会いに京都まで行ってまいりました。
京都には、5月5日に行われた五条・のきさき市にてせっかく近くまで来ていたのですが、一日しかお休みがとれなかったため、イベントをこなすのみの京都道中でありました。
寺社仏閣巡りまではできなかったので、涙をのんで岐路についておりました。
心の中でずっと気にかかっておりまして、
「仏様、一目みておきたかったな…」
「帝釈天様に会いたいなあ…」
「金堂の薬師如来様、日光、月光はどんな感じだったかなあ…」
「12神将もうろ覚えだしなあ…」
等、ずっとモヤモヤしておりましたので、
「よし、夏前までにはこの目でしかと見ておこう!」
と自分に誓い、時期をうかがっていたわけです。
思い立ったら吉日旅日帰り滞在時間短縮バージョンではありましたが、本当に充実した一日となりました。
まずは、空海が寝食をしていたといわれている御影堂(大師堂)へご挨拶がてらお参りに。
ちょうど訪れた日の翌日6月15日は、「弘法大師降誕会・おさなごのつどい」が行われる日だそうで、その準備も進められていいました。
「1日ずれてたらなあ…貴重な機会を逃しちゃったかなあ…」
と思いつつ、
「いや、当日だとそれはそれでゆっくり仏様と対峙できなかったかもしれない。
これはこれでいいのだ。」
とバカボンのパパのように自分に言い聞かせました。
実は、御影堂にいらっしゃる秘仏の不動明王様(国宝)の存在を改めて認識しまして…
東寺についての本や文献等で何度も見ているはずなのに、描く仏にしか興味がいかなかったせいでしょうか、
実際に足を運んで気が付くという…お恥ずかしい限りでございます。
「誰もお会いしたことのない秘仏の不動明王様は一体どんな御姿なのかしら…」
「ずっと見守っていらっしゃるのよね…」
と扉の向こうにいらっしゃるお姿に向かってじっと眺めてしまいました。
御影堂を見た後は、本日のメインイベントでもあります、講堂と金堂へ!
春と秋の特別拝観期間中でしたら、宝物館や五重塔の中にも入場することができるのですが、今回の旅では、立体曼荼羅と薬師如来様、日光、月光を拝むだけとなりました。
いや、まあ、この二つの施設だけでも私は充分お腹いっぱいなんでね、大満足でした!
さて、何度か訪れている東寺ではありますが、今回ほど感動したことはなかったように思います。
というのも、講堂では、以前までは天部を中心に眺めていたのですが、今回、気が付いたら大日如来様の神々しさに完全に心奪われてしまいました。
数年前に訪れた時には
「いやぁ、立派な御姿だなぁ…」
とある程度は感動はしたのですが、今回ほど心打たれるものはありませんでした。
大日如来様の全てを見据えているかのような強い眼差しが、厳しくもあり、優しくもあり…
ただひたすらに祈り、見守り続けてきた「強さ」を感じたからかもしれません。
とにかくじっと見つめる大日如来様の眼差しを拝見していると、すっと心の琴線に入り込んできたのです。
ここ数年、私にとっての仏像・仏様の存在観というのは、やはり、偶像の存在ではありますが、それでも、無意識下で抱いていた悩みや苦しみに対して、何かしらの光を照らしてくれる存在だと思っておりまして、
日常生活では特に意識していなかった問題に対して、
「どうなされた…」
と、問いかけてくれる存在のような気がしております。
不意に涙が流れてしまう、
ずっと心に留めておいた苦しみが一気に溢れ出す…
そんな瞬間に遭遇したような気がしました。
また、何かしら悩み苦しんでいる時であっても、分け隔てなく
「どうされましたか…?」
と問いかけることのできるような存在に常になっていたいものだなと思いました。
まあ、なかなかできる事ではないのですが…
今回の日帰り旅「京都 ~心もちで変わるよね~編」は、滞在時間短縮バージョンでしたが、今まで気が付かなかった場所や仏様もあり、
「いやあ…月日はこうも人を変えていくのねえ…」
と新しい発見に出会った旅でした。
また次回訪れる際は、京都で出会った皆様にもお会いできるとよいなあと思っております。
その時は、どうぞ宜しくであります。
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