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2018-08-29

延暦寺に行ってきましたの巻 その2

国宝殿を見終えた後は、大講堂でお参りをしたり、鐘楼で鐘をついたり、萬拝堂でおみくじを引いて過ごしました。

その後、延暦寺会館へ行き、みんな大好き!梵字ラテを頂きました。
窓際の席にすわって、少し休憩タイムでございます。

午後からは、僧侶の赤松さんに東堂エリアをご案内していただきました。

まずは、文殊楼にのぼり、文殊菩薩様にご対面。文殊楼までの石段の1段分の高さが想像以上にあるので、最初は軽快なトークでも、上段に着くころには息も切れ切れになっておりました。

「楼」は2階建て以上の建物を指すとのことで、中へ入ると、これまた想像以上に急な階段があり、ここでも少しヒイヒイ言いながら階段を上っていきました。

文殊菩薩様の前でお参りをしていると、ちょうど他の参拝者の方が上ってこられていたようで、その方も、

「ヒィ、ヒイ、ヒイ、ヒイィ!!!」

と、一段上る毎に声がどんどん大きくなっておりました。無事に上りきった時は、心の中で、拍手喝采しておきました。

次に訪れたのは、根本中堂でした。

7~8年前に訪れていた時にはなかった、改装工事中の根本中堂の修学ステージ。屋根までごっそりと囲い込んだ大屋根の下にいると、今後約10年で様々な場所で改装工事がおこなわれるんだなと、実感しました。参拝した方々が通る通路も少しずつ変わっていくそうです。

普段は入ることのできない中庭部分も、修学ステージの設置により、入口にて靴を脱いでまっすぐ進むとそのまま外陣まで行くことが出来るのですが、今回は、周りの回廊を通って中へと進みました。

事前に、根本中堂の中がどんなものか、図録や書籍などで下調べはしておいたのですが、中陣の玉座と外陣の高さが同じになっていることは、仏さまと人が平等であることを表しているそうで、ハッとさせられました。実際に、内陣と外陣の高低差を目の当たりにすると、より一層感動いたしました。

あと、堂内では常に

「サ―――――、サラサラサラサラ…」

と、せせらぎのような音が聞こえてくるなあと思っていましたら、赤松さんいわく、

「川や水のせせらぎが流れているのですか?と、よく聞かれるのですが、実はこれは、風通しをよくするために設置された扇風機の音なのです…」

とのこと。

私も、ニシユキテンの中の人も、

「え!!!そうなんですか!?!」

と、びっくりしてしまいました。脳内で勝手にせせらぎだと変換していたようです。よくよく考えると、御堂の中で水のせせらぎが聞こえてくることはあまりないことですよね。

内陣と外陣を仕切っている扉の下には、鍵を差し込む仕掛けがあるそうで、その仕掛けを動かすと蝉が鳴いたような音がするぞ、扉を動かしたことが判明しちゃうぞ!の意味を込めて、蝉の細工が施されているそうです。同じように、薬師如来様が祀られている中央部分の扉の下には、「みざる・きかざる」の細工があり、一説には、ご本尊様を拝見したとしても、見たり、聞いたりもしていない、ことを戒める為の細工なのでは、と教えていただきました。

大講堂と鐘楼はすでに拝見していたので、阿弥陀堂と東塔へ行きました。

阿弥陀堂に上る階段は途中までが石段になっており、上段は木製で作られております。

一番上で靴を脱いで堂内にはいるのですが、たまに、参拝者の方が気を使って木製の階段で靴を脱いでしまうと、しばらくすると、階段の途中から靴だらけになるのだそうです。

赤松さんいわく、

「上までね、上がって頂いて構いませんからね」

とのことでした。

この他にも、色々なお話をしてくださり、大変充実した一日となりました。

宇代学芸員、赤松さん、貴重なお時間を作って頂きまして、本当にありがとうございました。

次回、いつの日か訪れた時には、西塔地域や横川地域にも訪れてみたいです。

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